5.地域活性化・産業支援プロジェクト

1)地産柑橘のコスメ原料素材調査
近隣の生産者と協力し、柑橘の力を健康・化粧品産業に活用できないか、調査研究しています。カンキツは、橘など日本古来から自生しているものもあれば、近年になって育種されたおいしい品種もあります。日本は意外とカンキツの在来種が多く、それらの機能性成分等を活用して産業の活性化の一助としたいと思っています。首都圏にはない、里山ならではの在来種をうまく活用し、果樹の世界でも多様性を大事にし、特長ある在来種に光を当てていきたいと考えています。
     


2)オリーブの現地調査

小豆島で栽培されている国産オリーブ。最近は、ここ九州でもオリーブの栽培が見られるようになりました。様々な困難もありますが、どうすれば安定的な栽培が可能か、調査研究に取り組んでいます。当研究室の学生も、現地調査に参加しています。
   


3)佐賀県産ジュース・ワインの成分分析

食品の安全安心が疑われなかった時代から、近年の営利至上主義によりそれが脅かされる事態が頻発するようになってきました。安価な輸入品が増加していることも一因です。しかし、最近は地元で採れた野菜や果物を地元で消費する地産地消の考え方が徐々に見直され浸透してきています。当研究室では地元でとれたフレッシュな果実の機能性成分や栄養特性を明らかにし、果物の安全性やおいしさの追求をしていきたいと思っています。また、分析技術に加え農産物・食品に対する正しい知識や見方を持った人材育成を行います。