【研究室に関するQ&A】

これまでに受けた一般的な質問を以下にまとめました。

Q1: 公務員試験の勉強をする時間はありますか?
A1: あります。研究室メンバーには公務員試験の受験を勧めています。公務員試験の中には、筆記試験に合格すると2〜3年有効(次回は面接試験から參加)になるカテゴリもあります。私も大学院生時に国家試験を受けて国立研究機関に採用していただきました。

Q2: 分野分属の際、GPAが低くても研究室に行けますか??
A2: 第1回希望調査の際は、本人の熱意や考え方、将来の方向性などを考慮して決めますので、GPAが低くても受け入れる可能性はあります。当研究室で行っている研究に強い興味のある人で、研究者・技術者になりたい人、1,2年は遊びすぎたけど専門課程(3,4年次)からは真剣に學問したい人、大学院に進学し継続して研究したい人に来てもらいたいと思っています。

Q3: 研究室には何時から何時までいればよいですか?
A3: ただ在室していればよい、というわけではありませんが、後学期3年生は授業空き時間、卒論生(4年生)以上は9時〜17時をコアタイムとしています。ちなみに一般企業の勤務体系は8:30-17:30(夜間勤務や残業を除く)が普通です。中途半端では研究はできません。

Q4: 高校時、生物学は不履修でしたが、大丈夫でしょうか?
A4: 気にすることはまったくありません。高校の教科書を1週間で読んで下さい。私も高校時代は物理・化学選択で生物学は履修していませんでしたが、生物(いきもの)は大好きで、大学に入ってから桂勲先生の生物学を履修して開眼しました。また友田修司先生の化学、森謙治先生の有機化学を履修して化学が好きになりました。

Q5: 他の人と同じ研究テーマになることはありますか?
A5: ありません。卒業生のテーマを引き継いだり、一部分重複していたり、お互いに協力しながら研究を進めていくことはあります。2,3年生でもやる気のある人にはプロジェクトの一端を担ってもらいます。その分人任せではなく、責任をもって研究を遂行していくことが必要です。

Q6: 圃場での作業は多いですか?
A6: 園芸の分野では必ず対象作物の管理をしなければなりません。当分野では、貴重なカンキツ遺伝資源を代々引き継ぎながら管理しています。一般の農家が行っているような重労働はありませんが、ポットや地植え果樹の最低限の管理は必要です。

Q7: どういう研究をしているのですか?
A7: 果樹園芸学分野のホームページを閲覧ください。さらに詳しく知りたいことがあれば教員にコンタクトして研究室や遺伝資源温室等を見学する、在籍している学生に研究テーマや雰囲気を聞く、などして分属前にあらゆる角度から調べてみてください。

Q8: 学部の卒論研究を海外で行うことはできますか?
A8: 当研究室では研究者を目指す大学院生に対しては海外滞在経験を少しでも積むことを奨励していますが、例外を除き卒論生を長期間海外に派遣することは受入研究者がいても難しいと考えています。志は非常に高いと思いますので、休学あるいは種々の制度を利用して、まずは自分で海外留学してみましょう。

Q9: 研究室配属後も部活動やアルバイトを続けてもよいですか?
A9: 遊び的サークルではなく、大学公認の体育会や音楽部などで真剣に活動し、文武両道で日々鍛錬している人であれば評価します。「両道」が重要です。学業・研究活動に支障が出ない限り問題ありませんが、3年生後期になっても部活やバイトが忙しくて研究室に来られない、というのであれば本末転倒であり、受け入れは困難です。

Q10: 修士課程に進学して就職に不利になることはありますか?
A10: ありません。あなたがどのような職業につきたいかによりますが、むしろ職業選択の幅は広がります。学部卒ですと、専門的な知識や技術の習得(特に後者)はほとんど不可能です。これからは、就職するにしても自分を売り込む技術(スキル)がないと生きていけない時代です。

Q11: 果樹園芸学分野に進んで、将来自立した研究者になれますか?
A11: 保証はできませんが、研究者になるルートはいろいろとありますので努力すればなれます。アカデミックな研究者を目指す人は最低でも修士号、常識的には博士号を取る覚悟が必要です。

Q12: 自宅生のため、通学に2時間かかるのですが大丈夫ですか?
A12: 問題ありません。朝早く起きて7時前に家を出て下さい。

Q13: 配属後、海外留学をしても大丈夫ですか?
A13: 問題ありませんが、どのような目的で、いつ、どのくらいの期間留学するのか教えてください。

Q14: 教職志望ですが、大丈夫ですか?
A14: 教職志望と研究室配属とは何の関係もないと思いますが、当研究室の研究内容に興味があり、研究や実験がしたい人であればどなたでも歓迎します。

Q15: 他大学の大学院に進学してもいいでしょうか?
A15: 構いません。当研究室からは普通に東大大学院や奈良先端大学院、九大大学院に進学しています。大学院定員が多い昨今の旧帝大や奈良先端大学院は容易に合格できます。それは大学院が学力を測定する場なのではなく、研究したい人を受け入れるところだからです。どの大学院でも構わないと思いますが、自分のしたい研究を行っている最良の指導教員を探し、その人が所属している研究室を目指すようにして下さい。そうでないと人生において大事な2年間を失うことになります。

Q16: 他大学から果樹園芸学分野の大学院に進学可能でしょうか
A16: 当分野の研究に興味と熱意があれば歓迎します。研究科の定員こそあれ、研究分野の定員は特に決まっていませんので容易に進学できると思います。